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          メール・マガジン

     「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第077号      ’01−02−02★

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     幼児性

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●成人式がアチコチで

荒れたという記事や映像、あなたはどう感じ、どう評価されました?

ウロタエたかのような大人たちの方が問題、、 じゃありませんか?

 

もう何年も前から形骸化していることだし、近ごろのケータイばやり。

エライ人の話はそっちのけで二次会?の打ち合わせ。  成人式会場

は単なる集合場所、、

 

その祝日、その式典、どちらにせよ彼らの多くは意義を感じていない

ようで、だからこそ説明してやることが必要、でもある。  キミら、

これからは一人前だぞ。 よき納税者となり、年金に加入し、選挙は

棄権せず、悪いことしたら刑務所に入って償うんだよ、、 とか。

 

それなら<現行犯逮捕>の実演で、身に迫る<教育>を施してやれば、

今までに無かった意義が生じた、、 かどうか。  ともかく、彼ら

が提供してくれたせっかくの機会を生かさなかったのは遺憾でした。

 

 

話がツマラナイ、と言うが、式典はたいていそうしたものでしょう。

もともと演芸会という触れ込みではなかったはず。  ですから、

 

オトナが<悪かった>わけではない。  が、<不用意>だったとは

言えますな。  どんな形式で催すにしても、<決定分析:DA>で

その催しの MUST 、WANT を明確にして取りかかるべきでした。

 

それらが達成できなければ、いくら豪華にしても、どんな理屈を付け

ようとも、催しは失敗です。  ましてその真っ最中、立派な肩書き

の人がヒキツッたりタジロイだり、では話になりません。

 

そうならないため、<潜在的問題分析:PPA>で見いだした予防策

を実行し、さらに万一の緊急対応策も準備しておく、、 くらいには

して欲しかった。  が、甘かったというか、怠ったというか、、

 

自治体担当者は<恒例>だから催しただけ、来賓各位は呼ばれたから

壇上に上っただけ、、 みたい。  それじゃいくら何でもお座なり、

マンネリズム。  アタマを働かせた痕跡が見えなかった。

 

これまでにも具合悪いことはあった、と一方では言っているのだから、

最悪の事態を想定もせず、備えていなかったのは明らかに怠慢でした。

 

*   *

 

いかに<一部>といえども、わざと良くないことをして見せるような

連中はいわば<動物>。  「人間は初めから人間ではなく、教育に

よって人間になる」のだから、受けた教育がよほど悪かったのだろう。

 

出席を強制されたわけではない。  式典に参加することを、自分の

意志で選択したはず。  期待したほどでなかった、時間のムダ、と

感じたのなら、一人静かに退出すれば宜しい。  誰も止めませんよ。

 

それじゃハラが収まらない?  なら、主催者あてに「下らなかった」

とか感想を提出なされ。  不満を表現する方法は色々あるだろうに、

敢えて<荒れてみせる>ことにしたのは彼ら自身の選択。  だが、

 

主催者に迷惑をかけ、他の参加者を不愉快にする権利や自由などある

わけ無い。  主催者は好きや気まぐれでなく、<公務>を<執行>

していたのだから、<妨害>した者はその場で逮捕されてもおかしく

ない。  私なら事前に警察の協力を仰いでいた、と思います。

 

毎度申し上げる通り、PPAはいわばシミュレーション。 想像力と

知識・経験を生かす作業です。  羽目をはずす愚か者の出現を想像

する力、<暴漢を取り押さえるのは警察の仕事>という知識、両者を

併せれば<事前の協力申請>に向かわざるを得ないでしょうに、、

 

*   *   *

 

と言えば、<識者>や<善良なる大多数の成人式参加者>が、若者を

信頼しないのは良くないとか、権力の横暴だとか、非難するでしょう。

 

が、そうおっしゃる人たち、<荒れた>連中をどう始末なさいます?

おっしゃるだけで、何もなさらんでしょうな。  実際的効果、なし。

 

いずれ近々<性悪説>をテーマに書く回があると思いますが、職務を

遺漏無く果たすには、「備えあれば憂いなし」で臨むに限ります。

 

この国の<良き伝統>の一つは、<ことを荒立てない>主義でしたが、

<伝統>全般を尊重しない彼らを<伝統>で始末できますか?  No!

 

「成人式を行なわない」の選択も自治体側には可能ですが、止めては

困る、という声もあるという。  なら、いきなりではなく、<注意

深く開催する>方式の段階を経ることがあっても良いでしょう。

 

そのために余分な費用がかかる?  かかるでしょうな。 続けろと

言う人に負担してもらったらどうでしょう?  たとえば呉服屋さん、

写真屋さんなど。  もちろん、新成人自身からも会費を徴収する。

 

  ちなみに。 念のため「成人式」で検索してみたら、呉服屋さん、

  写真屋さんのサイトがズラリ。  相当アテにしてるようですな。

  「成人」で検索すると、、  ウワッ、Hサイトが!!

  

参加無料だからヘンなのも来る、主催者もいい加減になる、のだろう。

有料にすれば、下手すりゃ手厳しい批判を蒙ることにもなる、主催者

側も気合いの入れ方が違ってくる、、 に違いない。  けれども、

 

祝うのにカネを取るなんて、という批判も出るでしょう。 しかし、

それは「祝ってやるのだ。 文句を言うな」の裏返しでもあり得る。

 

その催しが本当に価値あるひと時なら、そしてその価値が分かる若者

なら、何千円と取るわけも無かろう、払えないものでもあるまい。

 

有料にしたら参加者ゼロ、にでもなれば、さすがのお役人も考え直す

でしょう。  <成人の権利と義務>のような解説書を送達するだけ

で済ませよう、とか。  ことの本質は結局それなのだから。

 

*   *   *   *  

  

酒やクラッカーを持ち込んでいた連中は、騒ぎ立てることを予定して

いた確信犯。  そういう奴はこういう目に遭う、それが未成年との

違いだ、と、即時その場で(ということは、犬のシツケと同じ要領で)

教えてやるべきでしたな。

 

**********

 

 

 

●識者の意見の一つは

 

「能力の無い者が目立とうとすれば、まともなことでは敵わないので、

悪いことをするしかない。 それ故の仕業、、」ということでした。

本人たちも「目立ちたかった」と述懐。 当たり!  それにしても、

 

何故そうまで目立ちたがるのかね? そんな幼稚なのが<成人>?!

 

それはもう<シツケ>の問題、「親の顔が見たい」と言うやつですね。

ひと昔前には「TVの影響、、」とか言いましたが、要するに親の目

が子供から離れているのだ。  我が子の実態を捉えていない、、

 

  <確信犯>は半月後、謝罪文を携えて市役所を訪れたそうですが、

  何と母親が付き添っていた由。 <成人>は<保護者>を必要と

  しない人のこと、かと思ったが、、 この子にして、この親あり。

 

 

 

中・高6年間は同級生、大の4年は同科生、社会人になっても似た畑

を耕すという縁が続いた(私の数少ない)親友が昔おりました。 が、

ある時彼の家庭を訪れ、父親として幼い息子に接する(と言うよりは、

<接しない>)彼を知るに及び、以後、私は交際を断念しました。

 

それまでは共通面が多い、少なくとも致命的な違いは無い、と思って

いたけれど、子供への接し方はいわば正反対。 その違いは調整不能。

こりゃ下手するとケンカになるな、、と。  何しろ彼の

 

10歳ほどの息子が、話をしている我々の周りを走り、ソファで跳ね、

何か食べながら喚き、しかもその間、ジャリ向けTV番組が大音量で

つけ放しになっている。  まあ、放任的で、、   また彼いわく、

 

犬などは「死ぬから飼わせない」。  いや、ペットの死を通じて命

のはかなさや愛情のかけ方を知ることもあるんだ。 良い情操教育に

なるぜ、、  は通じなかった。  ダメ!の一点張り。 ついでに

 

「バイクもダメ!」。  いや、自己責任のセンスや運動感覚を養う

には最高なんだぜ。  ダメ! 怪我したらどうするんだ?

 

ほかのことはともかく、バイクで訪問するのがお気に召さないとなる

と、、  仕方ない。 じゃ、これで、、  B型はアッサリ。

 

長い付き合いでしたが、本当のことはワカランものです。 立派な男

(彼一人でなら多分、今も)と思ったが、、 ねえ。

 

*   *

 

キラワレタクナイ症候群、とでも言うのでしょうか。  心理学での

正式な呼び方を知りませんが、他人に良く思われたいと願う気持ちが

やたら強い人。  オトナにならない大人。  どこにもいますな。  

 

もちろん家庭内にも。  <親友>をどう善意に解釈しても、それが

限度。  血のつながった親子、シゴイテもちゃんとついて来る、、

とは信じられないものですかね?

 

一般に母親の愛情は無条件的、それに比べ父親の方は少々条件付きで

あることが多いが、いずれにしても無私かつ広大無辺。  PRせず

とも子供には通じますよ、親自身が真剣に生きる姿を見せていれば。

 

キビシサはスパイス。  昔の親は、ただ優しくはしませんでしたぞ。

今は、ぬるま湯みたいな親子関係の方が圧倒的普通になってしまった。

 

いわゆる<結婚しない症候群>もその副産物。  それが気の迷い?

で結婚に踏み切る。  やれやれ、と思う間もなくハヤリの離婚、、

 

何とか仲良くやってはいるのだが、ピッチャーのせいかキャッチャー

の方か、どうしてもストライク!にならない、、

 

いや、何とか身ごもるところまでは行ったのだが、母子共に健全とは

行かなくてね、、  なんて話が今はザラです。  かつては難なく

現実化されていたことが、この頃はアタリマエでなくなってしまった。

 

一応親子の<形>が整えば、オトナはそれで満足してしまい、子供の

<心>の成長に対する注意や努力を怠ってしまうのかも知れません。

ペットのように可愛がるだけじゃ、<人間>は作れませんぜ、、

 

*   *   *

 

「長寿社会になったので、年齢7掛けで見なくちゃならない」という

説も出ました。  何の道でも十代のうちに一家を成すようでなきゃ、

と信じて疑わない私からすれば、それはもう絶望的。  <本職>に

出会うことは無くなってしまうんだ、、 と。

 

しかし<絶望的>は、むしろ管理職の心境かも。 実質15才ほどの

<成人>を迎え入れ、ともかくも格好を付けてやらなきゃならない。

 

なら、注意すべきは<幼児的万能感>。 キチンと叱られること無く

育ったため、本人は意識していないが赤ん坊同然。  自分には何の

不自由も無い、何でも可能、、 という、さかのぼれば胎児の感覚。

 

何もせずに養われ、安全は保証付き。 泣けば乳が与えられ、オムツ

も替えてもらえる。  全て思いのまま、通用しないことは何も無い。

 

「キミ、これ知ってるかね?」 ハイ、とは答えるが心許ない様子。

「あれ出来るかな?」 ハイ。  やらせると、、 Oh, My God!

「キミには無理だな、、」  イエ、出来るんです!  譲らない。

 

外見はまともそうなのに、てんで使い物にならない、、 というのが

増えているそうで。  叱ればすぐムクレ、あるいは「ムカツク!」

 

赤ん坊が子供に、子供が青年に、と進む間、他人と折れ合ったり、力

を合わせることを身に着けるものなのだが、それは譲歩や挫折も経て

自分が万能でないことを知る過程。  それを欠くが故の万能感、、

 

すべてが思い通りになるわけではないことや、それに対処する方法を

知ってこそオトナというもの。  その点が<7掛け>どころか、、、

 

*   *   *   *

 

荒れた成人式の主人公たちは例外的少数派だとしても、<まとも風>

にも同じ要素が潜んでいる、とニラんでかかる用心深さは必要です。

 

若い人に接するには、彼らの<中身>を幾つもの質問で確かめること。

アバウトに訊けば、アバウトな答えしか返って来ません。  だから

細かく刻んで、極めて具体的に迫らなくちゃ、、   しかし、

 

それがあまりアチコチ飛ぶと、お互いに混乱します。  論理の筋に

適った順序でないと、逆に足下を見られます。  で、どうします?

 

そう、 Rational Process に沿って、で宜しい。  ワーク・シート

の欄を順に埋めて行く感じで。  シートを前に置いて、とすれば話

の進む方向が彼らにも分かり、不安なく答えてくれるでしょう。   

 

同時にあなたの考えも整理でき、時にはウッカリしていた点に気付く

こともあります。  プロセスはひとのためならず、、

 

自然発生社会である家庭と異なり、企業は目的社会。  目的を達成

しなくてはなりません。  しかもそれを<自然の成り行き>的人材

の協力を通じて行なうのが管理職。  ご心労、お察しします。

 

あなたの不安を無くするには、的確な質問を Rational Process で!

                         ■竹島元一■

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